2011年、今年は少し早い梅雨入りでしたが気持ちよく晴れた6月の土曜日「ちょいと遅めのスプリングジャムセッション」を開催しました。色々な楽器の人達が集まってその場で簡単な打合わせをして演奏を始める。セッションというと”なんだかとても難しそう”そんな印象が先立つものですがせっかくジャズを勉強しているのですから気軽に音を出して感じてみることも大切です。ということでジャムセッションの流れについての説明を兼ねたショートセミナーに始まり皆さんの演奏、恒例豪華抽選会?へと楽しい時が流れていきました。演奏に耳を傾け、すこしグラスも傾けながら・・・。ピアノを愉しむ皆さんが集い話に花が咲く時のなかで素敵な発見があったことと思います。

演奏前のショートセミナー(写真左)演奏中のひとこま(写真右)
初夏の陽射しも眩しい明るいピアナイトとなりました。
写真左端ゲストドラマー(Atsushi Kibe)を交えて。

課題曲はお馴染みのスタンダードナンバーからSATIN DOLLとAUTUMUN LEAVES(枯葉)。ゲストにドラマーを迎えピアノ・ベース・ドラムスによるトリオの編成で皆さんが同じ曲を演奏しましたがそこはやっぱりジャズの世界。テンポもメロディーの崩し方も、それぞれに踏む音が違うのですから個性があり面白いですね。B5用紙1枚ほどの楽譜から約10分弱の演奏を組み立てましたが即興演奏の作り方を理解し個々の技術のなかで演奏を組み立て、楽しむことの大切さを体感いただけたことと思います。よりイメージを沸かし、描いた音を指先にフィードバックできるようにひとつひとつの課題の意味を理解しながら練習を重ねることで少しずつ演奏の枠を広げていけると楽しいですね。このジャムセッションが小さな一歩でもあり大きな扉を開けたことでもあり・・・。ほんの少し勇気を出して鍵盤を叩いてみたら今朝までの緊張感がきっと楽しい土曜日の想い出に変わったのではないでしょうか?

  • スタンダードナンバーとは古くからジャズ演奏家に好んで演奏されてきた曲を意味します
  • レッスンではジャズの2段譜(完成譜)も使用する他、演奏を楽譜にする過程があります
  • ジャズピアノクラスのレッスンでは常時ベースとのアンサンブルを行なっています
この記事について

この記事は2024年1月のウェブサイトリニューアル以前のものです。旧サイトからの移行に際して必要な修正を加えましたが文章はあえてそのままにして当時の面影を残しました。少々見辛い部分もありますが読みやすくなるよう少しづつ整えていこうと思います。